Android端末で用いられるMicro USBケーブルには、大きく分けて3種類があります。「標準ケーブル」、「一部機種専用の充電ケーブル」、「USBホストケーブル」です。
まず、USBの仕様を簡単に説明しておきましょう。Mini/Micro USBは5本、パソコンなどで使われる標準サイズのUSBは4本の信号を使います。
1 +5V (電源用+)
2 D- (データ伝送用-)
3 D+ (データ伝送用+)
4 ID (識別用)
5 GND (電源用-)
※標準サイズのUSBはピン4がGNDで、ピン5はありません。
(a)標準ケーブル
標準的なmicro USBケーブルの場合、両端の対応ピンをそのままつなげます。micro USB側のピン4(ID)は未接続のままです。
Nexus Oneなどは、このケーブル1本で通信も充電もできます
が、通信のためにケーブルを接続しただけで、常に充電してしまいます。

(b)一部機種専用の充電ケーブル
一方、Xperiaといった一部の機種を充電するには、micro USB側のピン2(D-)とピン3(D+)がショートした特殊なケーブルが必要です。
リチウムイオンバッテリーは、ずっと満充電のままだと傷みやすく、必要なとき以外は充電しない方がよいと言われています。このような仕様なら、ケーブルによって通信、充電一方だけを行うことができます。ソニエリのほか、東芝のWindows Mobile端末なども該当します。

(c)USBホストケーブル
USBホスト機能を利用する場合は、micro USB側のピン4(ID)とピン5(GND)がショートしたケーブルを使用します。
USBホスト対応の端末は、ピン4(ID)の状態に応じて、自動的にUSBホストモードに切り替わります。規格ではホスト側にはAタイプのプラグを使うことになっていますので、通常、USBホスト対応の端末は、micro USB A/B両方を受け付けるmicro USB AB端子を備えています。
最近は、コスト削減のためか、USBホスト対応でもmicro USB B端子を備える端末が増えています。(2013/01/15補足)
ちなみに、
通信/充電(a)と(b)の切り替え式micro USBケーブルというものもあります。
Xperiaなどの対応機種なら、スイッチで「通信のみ」/「充電のみ」に切り替えることができます。しかし、Nexus Oneなどの非対応機種では、「通信+充電」/「充電のみ」にしか切り替わりません。不用意な充電を防ぐ「通信のみ」には切り替わりませんので、非対応機種では無意味です。(a)の設定の場合、通信と同時に充電もされます(2013/01/15訂正)
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携帯電話用のUSB通信ケーブルってパソコンのUSBポートに繋いで通信と充電の両方が出来るケーブルのことだけど、100均に行くと充電専用というケーブルが売っているのを見かけます。
当然、通信ケーブルより安いんだけど、通信ケーブルを買えば通信と充電の両方が出来ちゃ
スマートフォンのごたぶんにもれず T-01Bもバッテリー消費が大きいので、一応エネループ(KBC-L2A)を持ってはいました。
ただその日のうちに自宅なりホテルなりの充電可能なところに帰り着いていたので今まで使う機会がありませんでした。
されているのかがよくわかりました。
ありがとうございます。また教えてください。